KPIの設計例
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KPI設計にマイクロサイトは親和性が高い

Webマーケティングの中心的な位置づけとなるWebサイト。その活動に欠かせない指標がKPIです。今回はBtoBマーケティングをマイクロサイトで実施する際のKPI設計について紹介します。

改めてマイクロサイトとは

マイクロサイトとは、特定のサービスや商品などの情報に絞った小規模なWebサイトのこと。コーポレートサイトのような大型のWebサイトと主に1ページで構築されるようなLPの中間に位置する。コーポレートサイトと違い情報を絞って掲載できるため、ターゲッティングがしやすく、LPよりもコンテンツの更新性が高い特徴がある。そのサービスや商品に興味を持つ閲覧者に的確な情報提供が可能になるとともに専門性の高いWebサイトになり、質の高い情報をコンスタントに更新できればSEOの効果も期待できる。

マイクロサイトがBtoBマーケティングに向いている理由

KPIの立て方

KPIとはKey Performance Indicatorの略で日本語では重要業績評価指標と言います。企業や組織の最終目標であるKGI(Key Goal Indicator/重要目標達成指標)を達成させるために細分化した各施策ごとの指標です。このKPIを定点観測することで達成状況を確認することができるようになります。KPIを設計するためには、そのKSF(Key Success Factor/重要成功要因)が何かを洞察しながら、KPI設計に盛り込む必要があります。

一般的にBtoBマーケティングに求められるKGIは、組織体制や役割によって違いはありますが、営業に有効な商談機会を創出する、もしくは商談機会の可能性のあるリードを獲得することになるでしょう。
そのうち有効な商談機会を創出することを目標に置いている場合は、インサイドセールスなどの役割を担う人がマーケティング部門に存在するケースです(企業によってはセールス部門に所属したりセールスが兼務したりすることもあります)。

いずれにせよBtoBのマーケティング担当者は、リードを獲得するだけでなく、見込み確度の高いリード獲得を目指す必要があるでしょう。

以下はBtoBマーケティングのKPI設計の一例です。

KPIの設計例

例えば、毎月100件の有効リード獲得をマーケティングのKGIとし、見込み顧客(ターゲット)がサービスや商品を導入する際に重要視する使用感や信頼性をKSFと考えたとします。
これらのコンテンツの更新頻度や、有効リードの獲得数からWebサイトのセッション数までを逆算して数値に落とし込んだものがKPIとなり、これをもとにWebサイトを運用すると効果を検証しやすくなります。運用を進める中で数値の達成が厳しい場合、どこがボトルネックかを探りやすく、テコ入れや予算投下の判断が明確化します。

マイクロサイトでKPIを作るには

マイクロサイトの構築では、先にKPI設計をするとよいでしょう。マイクロサイトはそもそも特定のサービスや商品を訴求するための情報提供を目的としたWebサイトです。そのためマイクロサイトありきのKPIではなく、KPI設計をもとに、マイクロサイトを構築することに意味があります。
たとえば上記の例のように、Webサイトで紹介したいサービスや商品のお問い合わせに必要な要素(KSF)に使用感を知ってもらうことや信頼性と考えるならば、活用例や具体的な企業名を出した事例コンテンツを用意して、その更新頻度やそのコンテンツからのコンバージョンがKPIになるでしょう。
また、Webサイトに訪問してもらう施策のSEOは、どのWebサイトでもKPIになることが多いため、特定キーワードでの検索上位のために、どのようなキーワードでどのように対策を取るかもKPIとして考える必要があります。
元からあるWebサイトでマーケティングを実施する場合は、設計したKPIを元にWebサイトの改修を視野に入れておくことよいでしょう。また一度立てたKPIもPDCAを実施する中でKSFが変わることもあり、見直しする必要性も出ています。その際は既存の施策に固執することなく、臨機応変にWebサイトを改修することも大切です。

訴求点が明確でないとマイクロサイトの効果は半減

どのようなすばらしいKPIを設計しても、どのような成功しているWebサイトを模倣しても、どのようにデザイン性が高くても、そこに載せるワードに魅力がなければコンバージョンにはつながりませんし、SEOも強くはなりません。Webサイトにとどまらず各種マーケティング施策には、コピーライティングに力を入れていく必要があります。
マイクロサイトではターゲッティングを明確にすることができるため、訴求点を絞りやすく、普遍的な内容を求められがちなコーポレートサイトと違いキャッチコピーが作りやすいです。もしもページ遷移が低かったり直帰率が高かったりした場合は、UIだけでなくコピーライティングを見直し、ABテストなどの施策を実施していくと、KPIの数値を改善させていくことができるでしょう。

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