【業界別サイトアクセス状況の調査方法】
▸ 業界ごとに5サイトをランダムに選出、各指標の平均値を算出
▸ 計測期間:2015年7月1日~9月30日
▸ 調査ツール:「SimilarWeb PRO」
※あくまで参考値として参照ください
「物流」業界のアクセス状況
訪問数の絶対ボリュームは他の業界と比較すると低くなっています。一方で「平均滞在時間」や「平均閲覧ページ数」は一定の水準をキープしています。ターゲットゾーンは狭いものの、訪問者の関心度はそこそこ高いことが伺えます。流入チャネルとしては圧倒的に「検索」経由が多くなっています。
「広告」業界のアクセス状況
中小から大企業まで、多くの企業がターゲットとなる商材なだけに、業界を通じて訪問ボリュームは非常に高くなっています。母数が大きい割に閲覧状況も良好となっています。「検索」経由に次いで、「直接訪問」「外部サイト」経由での訪問割合が多くなっています。
「Web制作」業界のアクセス状況
広告ビジネス同様、多くの企業が対象となる業界ということで、訪問ボリュームは高めとなっています。「平均閲覧ページ数」は5ページに迫るものの、直帰率は50%を超えています。流入経路の割合としては、「検索」経由での訪問が頭ひとつ抜きん出ています。
「印刷」業界のアクセス状況
「月間訪問数」は2万に満たない状況となっています。ただし、「印刷通販」サイトに絞った集計では、訪問ボリュームが数十倍になるものと考えられます。流入経路の割合としては「検索」と「直接訪問」経由が大半を占めています。
「アウトソーシング」業界のアクセス状況
こちらのサービスも、訪問ボリュームは高めとなっています。流入経路としては「直接訪問」がもっとも多く、リピート利用のユーザーが多く訪れている可能性があり、各種閲覧状況も良好となっています。
「金融サービス」業界のアクセス状況
業務において金融サービスに関連する担当者が限定的であるためか、訪問数はそれほど多くない状況です。「平均直帰率」も50%を超える水準となっています。流入経路としては「メール」経由が11%確認され、他の業界にはない集客の特徴となっています。
「医療用医薬品」業界のアクセス状況
訪問ボリュームは低めとなっています。閲覧状況に関しても他業界に比べやや低水準となっていて、情報収集目的の訪問者が多い印象を受けます。おもに症状を切り口に商品を調べるためか、「検索」経由の流入が圧倒的な割合となっています。
「医療機器」業界のアクセス状況
全国の医療従事者が、最先端の医療機器をリサーチしているためか、専門性の強い業種の割に訪問母数は高水準となっています。おもな流入チャネルとしては「検索」がもっとも多く、次いで業界のポータルサイトを中心とした外部サイト経由が多くなっています。
「建材・住設機器」業界のアクセス状況
トイレやユニットバスなど、商品の特性上エンドユーザーが訪れるサイトでもあるので、訪問ボリュームは比較的多くなっています。「検索」がメインの流入経路になりますが、「外部サイト」経由の割合も30%近くにのぼります。
「建設機器」業界のアクセス状況
建設業の市場規模の割に、「建設機械」業界の訪問ボリュームは少ない印象を受けます。業界の慣習として、まだまだアナログの営業や商社を通じての取引が多いのかもしれません。流入経路としては「検索」が半数を超え、次いで「直接訪問」「外部サイト」経由が多くなっています。
「情報システム」業界のアクセス状況
訪問ボリュームは比較的低水準となっていますが、閲覧状況は良好で、ピンポイントで見込み顧客が訪問しているという印象を受けます。直接訪問が多いことから、展示会や紹介経由で訪問に至るケースが多いものと考えられます。
「通信・ネットワーク」業界のアクセス状況
企業が活動をおこなう上で、なくてはならない存在のインフラサービスとあって、訪問ボリュームは非常に多くなっています。流入経路の半分は「検索」経由ですが、意外にも「ソーシャル」経由が1%強記録されています。
「ソフトウェア・ミドルウェア」業界のアクセス状況
セキュリティソフトや統合業務ソフトウェアなど、今やすべての企業に必須ともいえるツールを提供している業界だけに、訪問数は非常に高水準となっています。「直接訪問」による流入割合が多いことから、既存顧客がサポートを目的に訪問しているというケースも多くあると想定できます。
「サーバ・ストレージ」業界のアクセス状況
今回リサーチした業界の中でももっとも多くの訪問数が記録されています。「平均滞在時間」「平均閲覧ページ数」ともに良好な水準となっていて、明確な目的をもった訪問者の集客が実現されているようです。流入経路としては「検索」が半数以上を占めています。
「FA(制御機器)」業界のアクセス状況
ジャンルを問わず、さまざまな製品で必要とされる機器を扱っているだけに、訪問ボリュームは非常に多くなっています。また、BtoB企業のなかでも一般的な知名度の高い企業が多いため、IRや就活目的の訪問も一定数含まれている可能性があります。
「電子部品」業界のアクセス状況
新製品のリリーススパンが短く、産業構造としてもすそ野の広い業界とあって、訪問ボリュームは高めとなっています。具体的な製品名や型番で調べる傾向が強いためか、「検索」による流入が圧倒的な割合となっています。
「計測機器」業界のアクセス状況
専門的な分野とあって、訪問ボリュームはそれほど高くはありませんが、閲覧状況は良好となっています。特に「平均滞在時間」が長い傾向があり、商材とのマッチング度の高いユーザーがピンポイントでサイトを訪問しているようです。
まとめ
いかがでしたでしょう。業界のアクセス水準の把握は、自社サイトを評価する上での一定の目安になりますが、絶対的な基準値にはなりえません。
Webサイト運用の明確な目的を策定し、そこからブレイクダウンして算出された各種指標を基準値として、予実管理を行っていくことが大切です。