自社サイトの改善に生かす。競合調査に役立つツール11選

問い合わせや申し込み、購入などの入力フォームまで到達したにもかかわらず、途中で離脱してしまう閲覧者は80%以上とも言われています。
さらにBtoBでは入力フォームで離脱する割合が90%を超えるケースも珍しくないため、改善の余地があります。

しかし、入力フォームに問題があると認識しつつも、どのように改善して良いのか分からない方も多いと思います。

今回はこのような課題を解決するEFOについて当社で実施・支援したケーススタディを紹介するとともに、EFOに貢献する幾つかのツールをピックアップしてみました。

競合調査はなぜ必要か

競合サイトを調査・分析することは、自社サイトの優位性や弱みの把握につながり、その情報を活用して自社サイトの改善に活用すれば、サイトの効果向上につながります。

競合サイトの調査では、キーワードの順位に加え、PV数やUU(ユニークユーザー)数、直帰率等のアクセス状況、ソーシャルメディアにおける閲覧者の関心度、表示速度や被リンク数など、様々な視点を持つことが大切です。

それでは、競合調査に役立つ代表的なツールを見ていきましょう。

競合調査ツール11選

keywordmap

https://keywordmap.jp/
主な機能 競合サイトの獲得キーワード、トラフィック数、流入獲得ページ、リスティング広告の出稿キーワード、リスティング広告・バナー広告のクリエイティブ、他
フリー/試用版 有(一週間の無料トライアル)
料金 サイト規模、機能オプションによって変動

大手広告代理店やコンサルティングファームでも活用されている、注目ツールです。

世界最大級の日本語データベースをもとに競合サイトの分析を行います。検索上位サイトの流入分析、獲得キーワードなどのレポートをダウンロードできます。調査対象サイトに制限はなく、何サイトでもドメインを入力するだけで簡単に分析できます。

SimilarWeb

https://www.similarweb.com/
主な機能 自社サイトと競合サイトの比較分析(訪問数、PV数、平均滞在時間、直帰率、検索トラフィック、ソーシャル(SNS)トラフィック、ディスプレイ広告によるトラフィック、流入ページ、キーワード順位、人気ページ分析)等
フリー/試用版 有(フリー版及び有料版のデモ版有り)
料金 10万円〜

調査ツールの代表格といえば、「SimilarWeb」です。

SimilarWebでは、指定したWebサイトのPVや平均滞在時間、流入元などのアクセス状況を、同ツールが収集する独自の情報から抽出できます。

無料版でも分析が可能ですが、有料版のSimilarWebPROでは、人気ページの分析やデータエクスポートなどが可能になるほか、データ取得期間は最大36ヵ月(無料版は1ヵ月前後)、キーワードやリファラー(参照元)等の分析表示数も多くなります(無料版の場合、上位5件まで等の制限がある)。

eMark+

http://www.valuesccg.com/-/emarkplus/
主な機能 自社サイトと競合サイトの比較分析(ユーザー推移、流入元、流入元別のUUやセッション数、広告別の集客効果)、検索キーワード分析(ランキング)、ターゲットユーザー分析、他
フリー/試用版 有(無料トライアル有り)
料金 10万円〜(プラン、カスタマイズによる)

eMark+では、集客構造や流入元、検索キーワードなど、あらゆる観点から自社サイトと競合サイトとの比較分析を行うことができます。

フリープランはありませんが、一部機能を制限した無料トライアルがあります。

他の調査ツールとの大きな違いはユーザ属性がわかることです。ハイグレードプランのProやPremiumでは、地域や年齢、性別といったユーザー属性別に絞った流入元やLPの分析、有料集客施策別の効果検証などのアクセス解析が可能です。

way back machine

http://archive.org/web/
主な機能 Webページのアーカイブ
フリー/試用版
料金 無料(donation有)

way back Machineは、競合のアクセス等の状況を調査する「競合調査ツール」というものではないですが、インターネット上に存在するwebページをアーカイブして公開しています。

過去のアーカイブを遡って閲覧できるため、競合サイトが過去にどのような変遷を経て現在に至るのかが確認できます。

User Local EC競合調査ツール

http://ec.userlocal.jp/competitor/
主な機能 競合店検索、競合店のジャンル内訳、商品価格の調査等
フリー/試用版
料金 無料〜(User Insight導入企業のみ提供)

「EC競合調査ツール」は、ヒートマップ解析「User Insight」の導入企業に提供されているEC特化型の競合調査ツールです。

大手ECモール上の店舗の中から競合店を検索し、ジャンルの内訳や商品ごとの価格、ランキング等の調査が可能です。

GTmetrix

https://gtmetrix.com/
主な機能 表示速度等のサイトパフォーマンスの計測、問題点の提示他
フリー/試用版 有(無料版有り)
料金 $14.9〜(プランによる)

GTmetrixでは、指定したWebサイトの表示速度を計測することができます。

ページ表示のリクエストごとにかかった時間を調査することで原因を突き止め、表示速度を改善します。

サイトの表示速度はSEOにも影響するといわれているため、表示速度パフォーマンスの改善に役立ちそうです。

Nibbler

http://nibbler.silktide.com/
主な機能 アクセス状況やアクセシビリティ、Webマーケティング、サイト設計等など、様々な角度によるスコアリング及び改善提案
フリー/試用版 有(無料版有り)
料金 $40〜(プランによる)

Nibblerは、サイトの品質等を評価するツールです。
URLを入力すると、Webサイトをスコアリングしてくれます。

他にも被リンク数やソーシャルメディアでのシェア数、コンテンツ量、サーバ動作など様々な観点からスコアリングを行うことで、Webサイトを客観的に評価することができます。また改善提案も提示してくれます。

無料プランでは5ページの分析ですが、有料版では100ページの分析やCSVへのデータエクスポートなどが可能です。

WEBSITE GRADER

https://website.grader.com/
主な機能 表示速度等のサイトパフォーマンス、モバイル対応やSEO対策のスコアリング他
フリー/試用版
料金 無料

GRADER はHubSpotが提供するWebサイト評価ツールです。

表示速度やHTTPリクエスト数の計測、レスポンシブデザイン対応かどうか、ページタイトルやMETAタグは設定されているか…などをスコアリングします。

URLを入力するだけですので、競合サイトのスコアもスコアリングが可能です。

MOZ

https://moz.com/researchtools/ose/
主な機能 ドメインオーソリティ、ページオーソリティの表示、被リンク一覧他
フリー/試用版 有(30日間のフリートライアル有)
料金 $99〜(プランによる)

MOZでは、同社が提唱するドメインオーソリティ(ドメインに対する評価)を確認することが可能です。また、外部からの被リンク一覧とリンク元それぞれのスパムスコア等を調査してくれます。

URLを入力するだけですので、競合サイトの確認もできます。

また、Chrome拡張のMOZ Barでは、これらの指標を簡単に見ることが可能です(要アカウント登録)。

Alexa

http://www.alexa.com/find-similar-sites
主な機能 競合サイトの検索表示、トラフィックランクの表示他
フリー/試用版 有(7日間のフリートライアル有)一部機能は無料
料金 $9.99〜(プランによる)

Alexaは、サイトの世界ランキングでおなじみのAlexaによる競合調査ツールです。

URLを入力すると、そのサイトの競合サイトとランキングを表示してくれます。(無料版は5サイトまで)

有料版ではキーワード検索順位やSEOの問題点、UUやサイト滞在時間などのアクセス状況など、様々な視点から競合サイトと自社サイトの詳細な比較分析を行うことができます。

NetValuator

http://www.netvaluator.com/
主な機能 トラフィック、表示速度、ソーシャルエンゲージメントの表示他
フリー/試用版
料金 無料

NetValuatorでは、価額やトラフィック、バックリンク数、セキュリティ状況、サイトランク、サーバ情報等を分析表示してくれるツールです。

ドメインを入力するだけですので、自社サイトだけでなく競合サイトの詳細も確認できます。

まとめ

いかがでしたか。高度な有料ツールは多数ありますが、まずはこのような無料でできる範囲でも、簡単な分析を始めてみるのがよいでしょう。