データドリブンなマーケティングや営業の研究が進むなか、BtoB領域ではまだまだ経験や勘に頼った手法が主流であるのが現状です。しかし、アメリカを中心とした海外の先進企業の間では既にこれらの領域に関する調査・研究が盛んに行われています。
今回は「顧客購買行動」「BtoBマーケティング」「BtoBセールス」の3分野でそれぞれ注目すべき調査レポートを厳選して紹介します。
※この記事は旧ブログ「INBOUND marketing blog」から移行したものです。
デジタルマーケティングを支援する
【目次】
2007年の創設以来BtoB業界に関する情報発信を行っている「Demand Gen Report」より2014年1月に発表された、BtoBの購買行動調査レポートです。一層顧客の情報収集能力が向上し、購買検討期間が長期化する傾向を指摘しています。
(まとめ)
日本ブランド戦略研究所より毎年発表されているBtoBサイト調査結果の2014年版です。顧客が購買検討場面において各種の情報源をどの程度重視しているのか、非常に興味深い調査結果が紹介されています。
(まとめ)
次に紹介するのはHubspotが毎年公開している調査レポートです。欧米を中心とした世界各地の1500以上のBtoB企業のマーケターを対象とした調査で、インバウンドマーケティングの最新の潮流を知ることができます。非常に示唆に富んだレポートなのでぜひお読みいただきたいですが、ここでは注目すべき3つの結果をご紹介します。
(まとめ)
Content Marketing Instituteが毎年世界中のBtoB企業のマーケター5000人を対象に行っているコンテンツマーケティングの実態を調査したレポートです。2014年はコンテンツマーケティングはさらに広く普及してきたとしたうえで、戦略を明文化し、忠実に実行することがマーケティングの効率を向上するために大切だと結論づけています。
(まとめ)
Advertising AgeがBtoB企業のマーケターを対象に毎年実施している”Marketing Priorities andPlans survey”の2014年版レポートです。デジタル領域のマーケティング予算がますます増加し、特に「コンテンツ」「モバイル」といった分野により力を入れる傾向が顕著に現れています。
(まとめ)
米国の調査会社Forrester Research社による、BtoB企業113社のマーケティング責任者を対象とした調査レポートです。コンテンツマーケティングのリアルな現場の声を浮き彫りににしており非常に興味深いです。現在は調査結果概要を紹介した記事を閲覧することができます。
(まとめ)
2014年にHarvard Business Reviewより発表された米国企業の購買行動調査です。購買者主導になりつつあるBtoBの商取引において、営業マンは正確に顧客の現在・将来のニーズを把握し課題を解決するスキルが求められると結論づけています。
(まとめ)
次はinsidesales.comが毎年発表しているAnual Reportの2014年度版です。こちらはWebで獲得したリードに対する企業のレスポンスについて、1万以上の企業から回答を得て分析をしています。結論として、どの業種においても企業はリードに対して素早く、かつ粘り強くコンタクトすることが重要であると述べているのが興味深いポイントです。
(まとめ)
いかがでしたでしょうか。さまざまな調査レポートを読むなかで、BtoB営業・マーケティングにおいては2015年より一層Webの役割が大きくなるであろうことを実感しました。BtoB企業にとって明確な戦略を描く大胆さと、着実に進める実行力が問われる一年となりそうです。