EFO(エントリーフォーム最適化)でチェックしたい30個のポイント

WEBサイトからのお問い合わせを増やしたい!と思ったときに、サイトへの訪問者数を増加させるだけではなく、すでにサイトに来てくれているユーザをいかにお問い合わせまで導くのかも重要です。
しかし、EFO(エントリーフォーム最適化)がBtoCほど浸透していない、BtoBサイトでは離脱率が90%を超えるサイトも珍しくありません。
まずは自社サイトのお問い合わせフォームの離脱率を把握することが大切ですが、離脱率が高いことがわかっても「なにを改善すべきかわからない」「項目を減らしてみたが、それ以外の改善策がわからない」といった方が多いのではないでしょうか。

今回は過去500社以上のサイトを制作・運営する中で検証してきたEFOのノウハウを一挙にすべてご紹介します。

※この記事は旧ブログ「INBOUND marketing blog」から移行したものです。

【目次】


入力支援

1. 何のためのフォームなのか伝える

ユーザの不安軽減、お問い合わせミスを防ぐ意味でもフォームの上部に「これは何のためのフォームなのか」をしっかり明記しましょう。

2. スクロールしないで入力できるようにする

スクロールが必要な縦長のフォームは入力の手間を感じさせ、離脱につながります。入力項目を見直し、スクロールしなくても済む長さに抑えましょう。
・参考)三三株式会社のシンプルなお問い合わせフォーム

3. 現在位置がわかるようにステップチャートをつける

フォームの上部に「入力→確認→完了」などの現在位置と今後のステップがわかるチャートを表示しましょう。

4. グローバルメニューやサイドメニューを表示させない

フォームに来たユーザを他のページに逃さないために、グローバルメニューやサイドメニューは表示させないようにしましょう。

5. 入力項目は、可能な限り少なくする

ユーザの手間を軽減させるために必須項目を少なくし、必須項目以外は表示しないようにしましょう。

6. 必須の項目は「必須」と明記する。「※」や「*」では伝わらない

必須項目を「※」や「*」で表しても不慣れなユーザーには伝わりません。日本語で「必須」と明記しましょう。

7. 任意の項目は「任意」と明記する

任意項目は表示させないのが一番ですが、アンケートを取る場合など、必須項目以外を設けたい時は「任意」であることを明記しましょう。

8. 必須項目の文字や「必須」アイコンは目立つ色にする

せっかく「必須」であることを明記しても気づいてもらえなければ意味がありません。赤などの目立つ色で表示しましょう。

9. 記述例を用意する

入力ミスを防ぐために、入力ボックスの上かポップアップ表示で入力例を示しましょう。

10. 入力項目に対する説明はフォームの前に書く

ユーザの目線は上から下に動いていくため、フォームの後に説明があると入力した後に説明に気づくことになります。

11. 入力している項目の色を変える

ユーザが間違った項目に入力するのを防ぐためにも、入力しているボックスの背景色を変えてあげましょう。

12. 入力ボックスを分割しない

名前や電話番号などはボックスを分割せず、一つのボックス内で入力させましょう。

13. 郵便番号は住所自動入力機能を付ける

郵便番号から住所を自動入力させ、ユーザの入力の手間を減らしましょう。
参考)株式会社ラクスの住所自動入力機能つき資料請求フォーム

14. 半角・全角などの指定はしない

半角・全角、機種依存文字が使用された場合には、エラーとしてユーザに再入力を求めるのではなく、システム側で自動変換しましょう。

15. 末尾のスペースは自動削除する

メールアドレスやID/パスワードはコピー&ペーストした際に、末尾にスペースが入ってしまいやすいです。そんな時も、ユーザにエラーを返すのではなく、システム側で末尾のスペースは自動削除しましょう。

16. 都道府県はドロップダウンリストから選べるようにする

入力パターンの決まっている都道府県はドロップダウンリストから選んでもらいましょう。

17. ラジオボタンやチェックボックスはラベルをクリックしても選べるようにする

ラジオボタンやチェックボックスはボタン・ボックス部分だけでなく、ラベル部分をクリックしてもチェックが入るようにしましょう。

18. 入力確認ボタンなど、大切なボタンは大きく表示する

入力確認、送信ボタンなどは大きく、目立つ色で表示して視認性を上げましょう。

19. 削除ボタンは表示しない

使われることのない削除ボタンは置かないようにしましょう。間違って押してしまい入力内容が消えてしまった場合、離脱に直結してしまいます。

20. ボタン内の文言は「押したらどうなるか」がわかるようにする

「確認」「送信」といった単語だけでなく、「入力内容を確認する」や「この内容で送信する」のようにユーザがボタンを押すことでなにが起こるかをイメージできる文言にしましょう。

21. 送信完了ボタンは右側に置く

入力内容の確認ページで、入力内容修正ボタンと送信完了ボタンがある場合、送信完了ボタンを右側に表示しましょう。人間は左右にボタンがある場合、右側のボタンを「前へ/進む」だと判断します。


エラー対応

22. エラーはなにが間違っているのかを教える

入力内容に不足やエラーがある場合、「入力内容に誤りがあります」などの指摘だけでなく、どの項目でなにが間違っているのかを明記しましょう。

23. エラー内容はその場で教えてあげる

電話番号入力欄にアルファベットが入力されるなど、その場で判断できるエラーは最後にまとめてではなくその場で教えてあげましょう。

24. 「入力内容を訂正する」ボタンを押した時に、入力した内容が消えないようにする

せっかく入力した内容が消えてしまった場合、離脱に直結します。入力内容を保持した状態で前ページに戻れるようにしましょう。


セキュリティー

25. SSLを導入する

ユーザの安心感を上げるためにも、httpsでの暗号化通信にしましょう。

26. ベリサインなどのデジタル証明書シールを掲載する

暗号化されていることが一目でわかる証明書シールをフォームに表示させることで、ユーザの安心感と信頼感を向上させましょう。
参考)株式会社ネオジャパンの確認ボタンの下に証明書シールを張り、安心感を出している資料請求フォーム

27. 個人情報取り扱いへの同意はフォーム内で行う

フォームの前に同意ページを挟む形式では、ユーザに不必要な画面遷移を強いることになります。個人情報取り扱いへの同意はフォーム内で行いましょう。


おもてなし

28. フォーム内にメールアドレスや電話番号を明記しておく

万が一フォームから送信できなかった場合にもお問い合わせしてもらえるよう、フォーム内には必ず電話番号やメールアドレスを明記しましょう。

29. どんな資料がもらえるのかを事前に教えてあげる

送付する資料のイメージ画像、目次や一部内容を提示して、ユーザに「欲しい!」と思ってもらいましょう。
参考)株式会社セールスフォース・ドットコムの目次まで開示した資料ダウンロードフォーム

30. 完了ページでも手を抜かない

ユーザが目的を達成した入力完了ページでも、「お問い合わせありがとうございました。」だけでなく、お問い合わせ後の対応フローや万が一連絡が来なかった場合の連絡先などを記載すると親切です。
また、プラスαの情報としておすすめ情報やソーシャルメディアアカウントを載せる場所としても効果的です。


最後に

以上、お問い合わせを増やすためのEFO(エントリーフォーム最適化)でチェックしたい30個のポイントでした。
お問い合わせフォームの改善は効果が出るまで時間のかかるSEOなどとは違い、すぐに効果を実感できる施策です。30個のポイントのうち気になったいくつかでも実施して、お問い合わせ増加にお役立ていただけたら嬉しいです。