「SEOキーワード選定」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
大体のWeb担当者は「SEO対策する上で各ページに設定する上位表示を狙うキーワード」という回答をするでしょう。もちろん、間違ってはいません。ただ、そのキーワード選定、果たしてあなたの会社では正しく出来ていますでしょうか。
※この記事は旧ブログ「INBOUND marketing blog」から移行したものです。
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「SEOキーワード選定」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
大体のWeb担当者は「SEO対策する上で各ページに設定する上位表示を狙うキーワード」という回答をするでしょう。もちろん、間違ってはいません。ただ、そのキーワード選定、果たしてあなたの会社では正しく出来ていますでしょうか。
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【目次】
キーワード選定を正しく行ったサイトは、正しく出来ていないサイトと比べると高いアクセス数を獲得し、アクセスの質も高い場合が多いといえます。
今、あなたのWebサイトに「アクセスがやって来ない」「アクセスがあるがコンバージョンにつながらない」という場合には、SEOキーワード選定が上手く出来ていない可能性があります。そのままWebサイトを運営していても同じことの繰り返しでしょう。
今後、コンテンツマーケティングに取り組むのであればSEOキーワードの選定は尚更、大切な要素です。
そこで、今回はIAMmediaがクライアントのWebサイトにコンテンツマーケティングを導入するにあたって実際に用いている「SEOキーワード選定」の考え方をご紹介します。
今からでも遅くはありません。是非ご覧下さい。
検索されていないキーワードで上位表示しても当然ですがアクセスは流れてきません。と言うより、誰も検索しないキーワードでコンテンツを作成すれば、競合は対策していないキーワードなわけですから上位表示するのは当たり前ですね。
SEO対策するキーワードは必ず一定数以上検索されているものをリストアップしましょう。
検索されているキーワードを探す際に利用するツールには「Googleキーワードプランナー」「Googleトレンド」があります。
Googleでの検索ボリューム(目安)と、その関連語を調査できるツールです。めぼしいキーワードを一通りリストアップし終えたら、検索されている規模の大きさを確認しましょう。
キーワードの中には、まさに今の段階にホットなキーワードもあります。例えば、お笑い芸人に「あったかいんだから~」で有名な「クマムシ」という芸人がいますが、上図のように2015年に入ってから一気に検索の規模が大きくなっているワードがあります。
こういったキーワードを上手く見つけ出すことが出来れば競合に関係なく大量のアクセスを獲得することが可能です。
SEO対策をするキーワードは、あなたのターゲットが悩みを解決するための調査段階で検索するキーワードでなければなりません。
コンバージョンに繋がるキーワードの見つけ方は、大きく以下の4つです。
ここでは、4番目の「競合の対策キーワード」を調査する方法の1つとしてSEOチェキというツールの利用方法についてご紹介します。
「心理学を巧みに用いたBtoBランディングページ事例7選」は12月に掲載した記事ですが、「BtoBランディングページ」「ランディングページ事例」でSEO対策を狙った記事で、それぞれのキーワードで上位表示しています。
競合サイトのSEOキーワードを調べるにはや競合サイトからキーワードをリストアップしたら、競合サイトのコンテンツを超える質を目指しましょう。
補足として、ツールを使う以外にも、顧客が自社製品を購入に至るまでのプロセスを可視化したものを「カスタマージャーニーマップ」と言いますが、これを活用することで各プロセスにおいてターゲットが検索するキーワードを高い精度で、コンバージョンに繋がるキーワードを予測する事が可能になるためお勧めです。
Webサイトを立ち上げたばかりの頃は読者も少なく、記事数も少ないことから外部からの被リンク数は少なく、検索エンジンで上位表示させるのも大変です。
初めの段階では無理に競合性の高い難易度の高いキーワードを狙わずに、易しめのキーキーワードで対策をするようにしましょう。
判断基準としては上位表示(出来たら2ページ目まで)しているページ全ての以下項目をチェックします。
ここでは、被リンクドメイン数とソーシャルメディアでのシェア状況を目安として分析するツールとして「ahrefs」をご紹介します。※コンテンツの質については機械的に計測できない、感情的な要素もあるので見た目で判断することも大切です。
ahrefsの利用法は簡単です。ツールを開き、上位から順番にチェックしていきましょう。上位表示されているページのほとんどがソーシャルメディアで大きく拡散されていて、被リンクドメイン数も多く、見た目の質も良い場合には競合性が非常に高い為、自社サイトの対策キーワードとしては優先度を下げた方がいいでしょう。
上記、「規模」「需要」「競合」の3つの視点を満たすキーワードが見つかったら、関連キーワード、複合キーワード、同義キーワードで更に広げられないか(キーワードを増やせないか)検討してみます。
記事のネタ・キーキーワードが尽きた場合、大体この作業で大きくキーワードの幅を広げることが可能です。
ここでは、「goodkeyword」というツールを紹介します。
このツールの使い方は簡単です。幅を持たせたいキーワードをツールに入力するだけでGoogleやYahoo!などの検索エンジンがサジェストで表示している内容を一覧にして一発で表示してくれます。
見つけ出したキーワードはこうして幅を持たせることで、まだまだ増やすことが出来ます。
ここからはSEO対策の観点からキーワード選定が秀逸だと思えるBtoBサイトを2事例ご紹介します。2015年、コンテンツマーケティングを中心とした検索エンジン集客に力を入れたWeb制作を考えている場合は事例としてご覧下さい。
秀逸な点:
クラウド会計ソフト「freee」を提供する会社のオウンドメディアです。2012年6月24日の記事投稿開始以来、ターゲットである個人事業主・小規模会社経営者が気になるような会計・経営のチップス記事を配信し続けています。
特に1,000記事も投稿していると記事のキーワードも尽きてきそうではありますが、先述したように関連キーワード・複合キーワードを用いて幅を広げながら、今でも1日に2記事投稿するような日もあるようです。
更に、TOPページは「会計」というコンバージョンに結びつくビッグワードで2位(※2015年2月16日現在)を獲得しており、各記事も「確定申告」「所得控除」などのキーワードで上位表示しています。
同社の「freee」はクラウド会計ソフトのシェアを約4割獲得していますが、こういったSEO対策が成功しているという事が高い割合でのシェア獲得に貢献している事でしょう。
ご存知の方も多いセキュリティソフト「ノートン」を提供する会社のオウンドメディア。2014年8月の記事投稿開始以来、PCや需要の高まっているスマホセキュリティに関するコンテンツを中心に配信しています。
現在、記事投稿開始してから5ヶ月ちょっとではありますが、既に16万UUを達成しており、トラフィックの半数以上を検索エンジン経由から獲得しているようです。(※SimilarWeb調べ)
ターゲットを絞りながらも、検索ボリュームのあるキーワード選定、幅の広げ方は秀逸な点だと言えるでしょう。
また、コンテンツの質も高いため「スマホ ウイルス感染(=1位)」「ワンクリック詐欺(=2位)」「mac セキュリティ(=1位)」といった検索ボリュームの多いキーワードでも上位表示を実現しています。
SEO対策する上で欠かせない4つの視点と便利なツール、それをしっかりと捉えることが出来ているBtoBサイトをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
検索エンジンからの集客を期待する以上は、SEOキーワード選定を正しく実施するということは避けて通れない重要な作業です。正しいSEOキーワード選定が検索エンジン経由の集客量を左右すると言っても過言ではありません。
IAMmediaでは、SEO対策済みのWebサイト制作、キーワード選定、コンテンツ作成、コンサルティングをパッケージにしたコンテンツマーケティングパックをご提供しています。SEO対策に課題を感じていればチェックしてみてください。
<著者プロフィール>
インターネットメディアの企画・運営やコンテンツ制作を手がける株式会社IAMmediaにてライターとして活躍。普段は主にBuild up内のコンテンツ執筆やクライアントのコンテンツマーケティングに用いるコンテンツ作成を行う。読者に喜んでもらえる高品質なコンテンツ制作を心がけています。