【目次】
1.マーサー・インターナショナル

高性能の油水分離機を製造しているマーサー・インターナショナルのWebサイトに行くと、インバウンドマーケティングの仕掛けがサイトのあちこちに散りばめられています。
・ダウンロード資料
– 『集滴具に関する市場動向』
– 『マーサー社の製品がエンジニアに選ばれる理由』
– 『マーサー社のデザインがメンテナンス部門に好まれる理由』
– 『効果が長期間持続するマーサー社製品の秘訣』
・製品の使い方や仕組みを紹介する40個以上のYouTube動画
– 『競合とは違う直交流デザインの油水分離機を採用している理由について』
・ウェビナー
– 『分離機にかけるコストの減らし方』
– 『分離機のメンテナンス/清掃に割く時間を増やす方法と工場廃棄物の対処方法』
– 『分離機によって会社のコスト削減をする方法』
・グローバルナビにブログへのリンクを設置
・ヘッダーナビにソーシャルボタンを設置

上記は資料ダウンロードのページですが、
・目を引く画像とタイトル
・ダウンロード資料の画像付き
・資料について大まかな内容を説明
など、情報を入力した先に何がもらえるかが明確になっています。
2.ハイドラフォース

ハイドラフォースは、高度に専門化された製品を扱う会社の典型例で、高性能な水圧カートリッジバルブや電気水圧制御システムなどを提供しています。取り扱っている製品は非常にニッチながらも、インバウンドマーケティングの重要な手法であるブログを積極的に活用しています。ブログの内容は大まかに2パターンに分けられます。
・業界全体に関する一般的な知識
– 『多岐管で圧力低下を減少させるパイプとホースの正しい選び方』
– 『比例弁を採用する時に考えるべき5つのこと』
・自社で取り扱う製品について
– 『比例圧力制御弁の使い方』(現在リンク切れ)
– 『1個取り金型に多機能搭載したカートリッジバルブ』
1つ1つの記事が詳細に書かれており、業界紙さながらの情報量です。
しかも、記事は広報やマーケティング担当ではなくエンジニアが書いている(記事によっては顔写真つき!)ので、どんな人が製品を作っているのかを伝えることもできています。
しかし、なぜここまでブログの記事を作りこんでいるのでしょうか。それは、業界での技術の高さをアピールできるだけでなく、SEOの強化にもなるからです。

各ブログ記事では製品に関係するキーワードを文中に盛り込み、本体サイトの様々なページへ内部リンクを貼っています。

また、製品の仕組みについて書いた記事の最後には、お問い合わせボタンを設置して、製品に関心を持ったユーザがアクションするまでのスムーズな流れを作っています。
さらに、ブログの右カラムにはカタログ請求や資料ダウンロードボタンを設置。ブログの訪問者を上手に見込み顧客に変えています。
3.ビオコート

3つ目のニッチな製造業のインバウンドマーケティング事例であるビオコートは、医療機器向けの生物塗装素材を開発する会社です。ビオコートはWebサイト上で以下のようなコンテンツを提供しています。
・動画
– 『ビオコート社の紹介ビデオ』
– 『親水性コーティングの効果』
・ダウンロードコンテンツ(現在リンク切れ)
– 『親水性コーティングのパラメーターテストの効果』
– 『医療機器の親水性表面コーティングについて考える』
– 『HYDAKコーティングLシリーズの優位性』
など、ビオコートが提供するソリューションを探している見込み顧客の興味を引く動画や資料を提供しています。
専門性の高い製造業のほんの一部の事例として上記の企業を取り上げましたが、今回の3社のように非常にニッチで専門性が高くても、インバウンドマーケティングの手法によって、SEOのパフォーマンスやWebサイトからの見込み顧客獲得の改善は可能です。
最後に
どんなにニッチな業界でも、その分野に関する情報を求めている人は存在するはずです。弊社がお手伝いした製造業の企業様では特に、過去の慣習の延長で営業の個別対応に依存しており、Webをほとんど活用できていない。というケースが多くありました。記事の中で取り上げた会社は、ウェビナーやブログを積極的に活用していましたが、まずはメンテナンス動画をWebにアップしたり、最新のカタログは常にWebからダウロードできるようにしたり、用途例を定期的に更新するなどが始めやすいように思います。
※この記事の翻訳は西田聖和(Facebook:seiwa nishida 現在リンク切れ)が担当しました。
※この記事はBusinees 2 Communityに許可をいただき、Business 2 Communityに掲載された「3 Examples of Specialty Manufacturers Leveraging Inbound Marketing」を翻訳し、それを元に一部を修正した記事です。